働くというのは義務であると同時に権利でもあり。
僕はなにがなんでも働きたかった。男はなんだかんだいって働くものだと思っていたし、仕事自体も好きだった。
でも僕の“仕事好き”は家族には迷惑だったらしい。仕事のせいで僕の病気は治るどころか悪化し、その治療代、僕が家で元気じゃないことによる家族への経済的、精神的な負担は計り知れないものとなっていた。
何度挫折しても諦めきれず、結局この6年間で正社員で3社、派遣は短いものを含めると4社渡り歩いた。
このままだと家族が崩壊してしまう。
ヨメも2人の子供を抱え、笑顔のない毎日を送っている。
「男は仕事をするもの」
というプライドはそこまでして守るべきものなのか。
僕にとって一番大事なものはなんなんだろう。
そして、僕は専業主夫になった。