タバコは擁護できないレベルに「オワコン」 コスパ悪いのにやめられないのはなぜか?

(記事提供、掲載メディア:『スマダン』) 
タバコは擁護できないレベルに「オワコン」 コスパ悪いのにやめられないのはなぜか?

「禁煙?人の趣味に口を出すな!」

最近、タバコ吸ってますか?

喫煙者からすると、年々タバコに風当たりが厳しくなる環境にウンザリしますよね。かく言う僕も10年前、20代の頃は喫煙者でしたので、「人の趣味に口を出すんじゃないよ!」と不満に思う気持ちはよく分かります。

とはいえ、2018年7月に「受動喫煙防止法」が成立、2020年4月からスタートすることが決まってしまい、もう禁煙の流れは待ったなしの状況です。世の中は昔から「禁煙しろ」とうるさいですが、では時代のトレンド的に「喫煙習慣」というのはどう捉えるべきなのでしょうか?

もう擁護のしようがないレベルでオワコン

結論から言うと、「タバコはオワコン」です。僕もかつて喫煙者だったのでもう少しバランスの良い表現にしたいところなのですが、もうこれは擁護のしようがないくらい、タバコという嗜好品は世の中の変化に取り残されています。

まず厚生労働省のデータを見ると、喫煙者は明らかに年々減り続けています。これは要は、喫煙者が「社会的マイノリティ」になっているということです。

他の多くの「マイノリティ」がそうであるように、マイノリティは社会で生きづらい存在になる場合が多いです。車椅子の利用をする方はやはり未だにバスや電車に乗るのが大変ですし、人工肛門をつけている人のためのトイレ「オストメイト」も依然見かけることは少ないです。社会のマイノリティに対しての理解は進んでいますが、やはり「数の力」は大きいのでしょう。

自宅でも吸えない時代に

喫煙者がマイノリティになると、どうなるのか。まずただでさえ減ってる喫煙所の数がさらに減り、不便になるでしょう。

飲食店などでの屋内完全禁煙はもちろんのこと、マンションでは「敷地内禁煙」(ベランダや自宅のキッチン換気扇下でさえNGの場合も)ルールを設ける管理組合も増えています。出先どころか、自分の家でさえも自由に吸えない状況になりつつあります。

これは「継続的に摂取しなければいけない」という特性を持ったタバコにとっては大きな痛手です。喫煙できない時間は渇望感、不快感をもたらしますので、楽しむためにやっている趣味で、一日の大半不幸になっているなんてことにもなりかねません。

タバコの値上がりは来年、再来年も決定している

さらに追い打ちをかけるのが、タバコの値上がり。年々上がっているのは喫煙者ならご存知だと思いますが、実はもうすでに2020年、2021年にも値上がりする方針が決定しています。これからさらにヨーロッパ並み、一箱1000円程度に段階的に値上がりするべき、という意見も自民党から主張されています。

社会からの理解がなくなることで満足感は減り続け、反して価格は年々高くなる…。この事実は、このタバコという趣味が今後さらに「コスパの悪い」嗜好になる、ということが決まっているということです。

「コスパ悪いからやめる」ができない理由

先日も、芸人の博多大吉さんが「喫煙により、肺の一部が溶け穴が空いている」ことが番組で発覚し、それでも喫煙をやめられないということで話題になりました。肺が溶けている、なんてどう考えてもヤバい状態だと思うのですが、ここまで酷くても即刻「やめよう」という考えにならないのは、非喫煙者からすると理解しがたいですよね。

他の多くの趣味と同じ様に、「楽しいからやる」「楽しくなくなったからやめる」という判断で喫煙習慣を続けるかどうか決めるのがいいのでしょうが、喫煙の場合は強い依存性があるために、他の趣味と同列には語れないのです。

ニコチンは「合法ドラッグ」

なぜここまで依存が強いのか? それはタバコが「薬物」だからです。去年福島県郡山市の市長が「タバコは嗜好品ではなく『薬物』」と発言して議論を呼びました

タバコは「ニコチン」という薬物を含む製品で、ニコチンは「薬物」というのは別にたとえ話でもなんでもなく、WHO(世界保健機関)で定義されている事実です。日本では「薬物=違法」という先入観があるので、薬物という表現に違和感がある人も多いかもしれませんが、これは「国が合法と認めたドラッグ」なのです(そういえば1940年代まで覚せい剤も合法でしたね)。

覚せい剤やコカインなどの依存症の方々が、自分の意思だけで薬物をやめるのは難しいというのはきっと想像できるでしょう。それと同じ様に、ニコチンをやめるというのも非常に難しいものなのです。

禁煙に効果的な2つの方法(1つはお勧めしない)

まず、喫煙習慣は「ニコチン依存症」という病気だという認識を持ちましょう。これは個人でなんと言おうが、タバコがやめられない人は医学的に「ニコチン依存症」なのです。

また、「自分ひとりの強い意志でなんとかしよう!」と思うのはやめましょう。自分ひとりで禁煙する場合の成功率は約20%しかない、とも言われていますし、成功率の低い方法を試し、失敗体験を重ねるのは合理的ではありません。

効果的な脱タバコ「禁煙外来」

タバコを効果的にやめられることで有名なのが「禁煙外来」です。病気なので、病院で治療するという当たり前の発想です。

素晴らしいのは、ニコチン依存症はれっきとした「病気」なので、禁煙外来での治療では健康保険が使えるのです! 自腹でいろいろ試すより、専門家のアドバイス付きで禁煙グッズも全て3割負担! 日本、すごいですよね。
ちなみにもう一つ、とても効果的な禁煙方法があります。まあもっとも、こちらはできればあまりお勧めしませんが…
それは、「死を意識するレベルの大病になる」こと。がん、脳梗塞など大病を患った人は、あっさり禁煙ができるケースが非常に多いのです。こういう病気になると「死にたくない」と強烈な自己防衛本能が働き、禁煙ができるそうです。

喫煙習慣がある方、2019年は「脱・タバコ」の年にしてみませんか? ニコチン依存は平成に置いていきましょう。