いつも有料noteでクオリティの高い記事を提供されている松井博さんが新しい本『なぜ僕らは、こんな働き方をやめられないのか』を出版されました!
献本いただきまして、早速読みました。

松井さんってどんな人?
著者の松井博さんは横浜で生まれ育ち、アメリカの大学を卒業後、日本の内資企業に就職。
その後、アップルジャパンに転職した後、アップル米国本社に移籍します。現在は、日本、アメリカ、フィリピンで3つの会社を経営しています。
これだけを見ると華々しい経歴ですが、鬱で休職を余儀なくされたり、個人事業主としてのストレスを抱えたりしたりしたこともあったといいます。
本のテーマ
そんな著者が、葛藤の末学んだ、時間の作り方、仕事との向き合い方、気分が落ち込んだときの対処法から、「おっさん化」を遅らせる方法まで、様々なライフハックがテーマとなっています。
今回は妻がレビューします!
で、いつもならここで僕が本を読んだ感想をつらつらと書く流れなのですが、実はこの内容は多くが有料noteに書いてあって、僕は超ファンでいつも読んでいるのでこの本自体にそんな新鮮さはないのですね。
そこで、今回はあえて妻に読んでもらうことにしました!

考えてみれば、専業主夫やら漫画家やらその他謎な職業を転々としているような僕よりも、会社員歴18年の妻のレビューの方が、「働き方」について悩んでいる人たちのターゲットに近いし、より共感も大きいですよね。
ということで、以下は妻が書いたレビューです。ブログ用に文の体裁だけは僕が整えましたが、ほぼ妻の文章です。
それではどうぞー
特徴:具体的、実践的
ビジネス書に良くある精神論を語るだけではなく、どのような毎日を送れば各々の幸せにより近づくのか、実践的なアドバイスをくれます。たとえば以下のようなタイトルがあります。
- まとまった時間を捻出するための10のポイント
- スマホから時間を取り戻すための10のヒント
- なるべく若いうちに身につけておきたい10のライフスキル
- 僕が定期的に行っている12のストレス解消法

身近に感じられるアドバイスが多い
- 1 あまり無理せず、楽にできることを仕事にする
- 2 ある程度好きなことを仕事にする
など、一過性にやる気を高める栄養ドリンクのようなビジネス書ではなく、力の抜けた、身の丈感のあるアドバイスが、自分にはピッタリ合いました。
- 大人でも弱音を吐いても良いし、愚痴を言っても良い。
- 自分の心と体は一つしかなくて、そのたった一つで、人生という長距離走を完走しなければいけない。
こういった鬱病を経験したことがある著者だからこそのメッセージ、社会や自分自身との付き合い方を考える上で参考になりました。
「暇な時間・退屈な時間」の大切さ
仕事を効率的に終わらせ、時間を作りだし、趣味や家族との時間に充てることの大切さについては理解していましたが、本書では何もしない「暇な時間・退屈な時間」の大切さについても触れていて興味深かったです。
まとまった時間を捻出できても、まじめな人は趣味をするべき時間、家族と過ごすべき時間と考えてしまいがちですが、敢えて空白の時間を作ることによって、常日頃から生産性のない自分を肯定することになります。
今後の人生で、自分の意思に反して頑張れない時期に直面したり、複数の想定外のことが一度に発生して上手に対処できなかったりしたときに、それまでの生産性のない自分を肯定する練習が、活きてくると思いました。
まとめ!
なんとなく生き辛さを感じている、仕事に疲れている、自分の人生を少し変えてみたいと感じている、働き盛りの方々に是非読んでいただきたいです!