Super Followを渇望するワケ

2021.12.15
今、アメリカの一部のアカウントでは「Super  Follow」という仕組みが試験導入されている。この構想自体はずいぶん前からあるのだけど、なかなかツイッターは一般層向けに実装しない。
まあそこにはビジネスマーケティングな理由があるのだろうけど、一ユーザーとしては、もう待ちに待ち望んで、待ち飽きて、諦めて、そろそろTwitterをメインで活動するのをやめようか、という段階に来ている。
なぜそこまでTwitterに有料フォローが必要なのか?
まずはじめに。「有料」と聞くと、それだけで「金儲け主義だ」と思う人たちがいる。こちらとしてはそんな小銭稼ぐために姑息なことをしたいわけでもなく、そういう批判自体が本当に「ああ、分かり合えないなあ…」となる。
 
そもそもコーヒー一杯飲む幸せを手に入れるのだって300円も払うのに、良い情報を手に入るのに300円払うのが「ぼったくりだ」という意見は正直滑稽だ。3万円とってるならまだしも、数百円程度の価格で騒ぐような人たちのことの意見をまとも聞く必要はないと思っている。
で、有料化が必要な理由。これをやることで簡単に「壁が作れる」から。そもそもツイッターはもっと穏やかな場所で、皆メリットとか気にせず、面白いから・好きだからツイートしてた。でも今は「炎上」が当たり前になり、常に不特定多数に監視されるようになってしまった。だから、そこまでリスクをとってツイートしようと思う人が少なくなってしまってる。
それなら、別に仲良い人、自分を否定してこない人と繋がってれば十分楽しいや、ということでDiscordとか他のプラットフォームを使うようになる。
 
で、こういったDiscordみたいなプラットフォームの登場はもう一つの変化を生んだ。誰でも自分のコミュニティを作れるようになった。今は誰でもコミュニティを作れるようになったので、特にここ、とこだわる必要がなくなった。
昔はプラットフォームがなかったので「書かせてくれるのはありがたい!」と、参加する側が下、提供する側が上だったのだけど、今は誰でもコミュニティを作れるので、「うちのコミュニティに参加して!」という人が増えて、逆に参加する人が上、提供する側が下、となりつつある気がする。
 
だからPlay to Earnなんかもそうで、今はゲームを遊ぶとその人にお金が入るような仕組みも登場してる。プロゲーマーとしてスポンサーがついて…とか、そういう遠回りなことをやるんじゃなくて、ゲームをやるだけで、直接儲かる、という仕組みだ。Axieなんか、フィリピンでかなり普及してるという。
そのコミュニティが盛り上げることで、参加者に明確なメリットが発生するようなプラットフォームがどんどん選ばれていくようになる。
 
せっかくツイッターは世界の発言インフラ的なポジションを構築してるので、その先行者の強みを活かして、tweet to earnという仕組みを作っていくとさらに成長できるのでは、と、一ツイ廃として思う。
人間、インセンティブがあれば継続的にそこで活動しようと思える。
またツイートを読んでて1番面白い人って、大体ちょっと頭のネジが何本か外れてるような人だったりするので、そういう人って現代の流行りの倫理観を無視して発言したりして、炎上に邪魔されることが多い。ペイウォールを作ることでそういった、ネットイナゴを排除することができるし(いつも荒らすのはお金を払わない層)、本当の意味で、その人の「フォロワー」、"ついて行きたい人"が、その人の意見を聞く場を作ることができるようになる。
 
正直、Twitterは1日も早く有料フォローを導入した方が良い。
最近、Twitterの高齢化の波をひしひしと感じる。要は、ユーザ自体の高齢化が進んでいるのと、新規の若いユーザが入ってきてないから、というのが大きいと思ってる。
TwitterがTikTokになる必要はない。どうせ勝てない。
それよりも、せっかくここまで育ったのだから、もっと「まともな人と簡単に繋がれるまともなメディア」を目指すべき。Twitterならではの「文字の良さ」、「プロフィールへのアクセスのしやすさ」を活かすような場になってほしい。