大人が意外と知らない「お金の使い方」 50:30:20の法則で無理せず貯まる

2018.12.08

知っているようで知らない!?お金の使い方

宝くじを当てた人が、数年で財産を使い果たし、自己破産に陥る…なんて話、聞いたことありませんか? 一見誰にでもできる、誰でもしている「お金を使う」という行為、実は意外と難しかったりします。お金の使い方がわからないと、お金がいくらあっても足りないし、いくらあっても幸せになれません。
前回は手っ取り早く小金持ちになるには、「物を所有しない」という考え方に切り替えるだけで随分変わってくる、ということを話しました。今回は誰でもできる簡単な「お金の使い方のコツ」をお伝えします。

貯まったお金は「よりお金を生む可能性が高いもの」に使っていく

何にお金を使えば良いのか?

新しい服も欲しいし、ちょっと気になるレストランにも行きたい。そろそろスマホを買い替えたいし、そういえば子供が習い事を始めたいとも言っていた……。
お金はありとあらゆることに使えるので、便利なのですが、少々便利すぎて迷ってしまいますよね。そこで、このたった一つの基準を頭に入れておいてください。
「お金は、“よりお金を生む可能性が高いモノ・コト”に使う」
これはあくまでも「お金を貯める」という目的であって、幸せになるためのものではありません。ただ、まず自分の幸せを考える上でお金は必要なものなので、もしもお金がない、と感じている方は目先の幸せよりもまずこちらを優先してください。でないと、安定的で長期的な幸せを得ることができません。
例えば美味しいレストランに行きたい、という場合。一人で行くだけなら、特になにもお金は生み出しませんよね。でも、もしも久しく会っていない友人と一緒に行ったり、ちょっと会ってみたいネットで知っている人に声をかけてみたりすると、全然意味合いが違ってきます。そこで自分の仕事と関係のある新しい知見がもらえるかもしれませんし、意外な人を紹介してもらったり、仕事のオファーがあったりするかもしれません。

「50:30:20の法則」を心がける

ここまで読むと「なんだか窮屈だなあ、そんな金のことばかり考えている人生なんて味気ないよ」と思われるかもしれません。確かに、お金になるかならないかだけで判断すると、ほとんどのことができなくなってしまいますよね。お金につながらないけど、人生を豊かにするために使うお金、というのも楽しく貯蓄を継続していく上でも必要です。
そこで「50:30:20の法則」に従ってお金を使う、ということを心がけてみてください。お金の使い方を「必要なもの」「欲しいもの、あると良いもの」「貯蓄」の3つに分けます。そしてそれぞれを50%、30%、20%の割合で分けて使います。
50%の「必要なもの」に含まれるのは「家賃」「食費」「光熱費」「学費」など、自分そして家族全員が日常生活を問題なく送っていく上で最低限必要な出費です。
30%の「欲しいもの、あると良いもの」は「高額な衣服」「旅行」「娯楽」など、自分そして周りの人達が人生を楽しく過ごすために使います。
そして最後の20%は貯蓄です。これは基本的に短期的な目的のものではなく、長期的に継続して貯めていく種類のお金です。
この割合で分ければ、日々の生活でもそんなに無理をせずにお金が貯まっていく、と言われています。ざっくりとでもいいので、一度自分の1ヶ月の支出を洗い出してみて、「必要なもの」「あると良いもの」「貯蓄」がどんな割合になっているのか、確かめてみてください!