インターナショナルスクールでは、ネットでのやり取りがすごく充実してる!

インターナショナルスクールの連絡手段は、オンライン

うちの通っているインターナショナルスクールでは、学校と保護者とのやり取りは基本すべてオンラインとなります。メールがメインで、先生になにか伝えたいことや聞きたいことがある場合はメールを送ります。
日本では連絡帳を使うところが多いですよね。あれだと物理的に手元にノートがないと読めないので、先生からなにか連絡があった場合でも、自宅に戻らないと読めないという不便さがありますが、メールなら外出先や仕事先でもすぐに確認できますし、必要があればすぐに対応できます。
うちの娘が公立小学校に通っている時、なにかちょっと複雑な相談がある時は電話や対面での会話になる機会も多かったです。
ただ、電話や対面だとなにもやり取りの証拠が残らないため、「言った言わない」の不毛な戦いになる可能性もあります。僕はありませんでしたが、同じ学校の親がそれで先生と揉めていました。
こういう不必要ないざこざも、きちんとログが残るオンラインのやり取りなら避けることができます。

ネット上のやり取りは、情報漏えいが怖い!?

日本の多くの公立小学校では未だに保護者と学校とのやり取りでオンラインによるコミュニケーションを禁止しているところが多いですが、これの理由の一つでよく聞くのが「情報漏えいが心配」というものです。
生徒の顔写真が公開されてしまったら怖い、学校の機密情報が外に漏れてしまったら怖い… まあ、確かに気持ちはわからないでもないですが、こういうのは常に「機会損失」と併せて考える必要があります。
完全なセキュリティを求めるがあまり、オンラインでの利便性を全部捨ててしまうのであれば、親の雑用も先生の雑用もいつまで経っても無くなりません。

大事なのは、先生と保護者のリテラシー

僕が過去に保育園の父母会にいた頃、生徒の顔写真が無断でネットにアップされたことが問題になったことがあります。
うちの園では”生徒の個人情報を守るため、園で撮影された写真は手渡し販売”という決まりでした。オンラインで写真を選択して販売した方がコストも抑えられ、親の手間、先生の手間も省けるのですが、そこにこだわってものすごい時間をかけて写真販売をしていました。
しかし、結局ネットにアップされてしまいました。なぜそんなことになったのかというと、ある保護者が紙の写真を「スマホのカメラで撮影して、それをアップした」ということでした…
いくら「情報漏えいが怖い、紙にこだわる」と言っても、親や先生のリテラシーが低ければそうした事故は起こってしまいます。それなら、学校で保護者を巻き込んで情報リテラシーの向上に取り組んだ方が、教育機関として正しいアプローチなのではないか、と考えます。

もう、オンライン化はしても良いタイミング

ひと昔前までは「すべての親がインターネットを持っているわけではない、だからオンライン化は時期尚早」という話があり、それが理由で導入を見送られたこともたくさんあったかと思われますが、今やほとんどの親はスマホを持っています。そういう学校なら、オンライン化はどんどん進めるべきだと思います。
日本の教育現場では、親の負担、先生の負担が大きくてみんな余裕がなく、慢性的な過労状態になっているとしょっちゅうニュースでも話題になりますよね。こういった状況を改善しないと、最終的にそのしわ寄せがくるのは次の若い世代です。
仕組みを変えることには短期的にはトラブルも発生するでしょうが、あえてリスクだけではなくそのメリットの部分に注目し、長期的な視野で改革して欲しいところです。