ライトコイン

ライトコインとは
ライトコインは2011年10月に、元Googleのチャーリー・リー氏によって生み出されたコインです。2018年3月時点の時価総額は5位、ティッカーシンボルは「LTC」です。
ライトコインは、ビットコインのデメリットを補完する目的で開発されました。主な特徴としては、送金時間が早いことです。ビットコインのブロック生成時間(決済が正しいと承認されるために必要な時間)は約10分ですが、ライトコインはその4分の1の2.5分となっています。
創設者リー氏曰く、ライトコインは「ビットコインが金だとすると、ライトコインは銀という位置づけ」とのことで、このコンセプトの元、ビットコインのソースコードをもとに開発されました。現実社会でも金より銀の方が安く、気軽に使えますが、そういう共通点はビットコインとライトコインの関係性にも似ています。
ライトコインは日本ではいまいち知名度が高くないですが、アメリカや中国では非常に支持されている、有名なコインです。保有者の7割は中国人と言われていたりもするそうです。
ライトコインのメリット
速い
もともとライトコインはビットコインのデメリットの一つである、決済スピードを改善するために作られたものでもあるので、ビットコインより早く決済ができます。
今後はさらに「ライトニング・ネットワーク」という、ブロックチェーンのやり取りを簡略化・高速化する技術の導入が予定されており、これが本格的に実用化されると今までよりさらに早く、さらに少額の手数料で送金が可能になります(ライトニング・ネットワークは、名前は似ていますがライトコインだけの技術ではありません)。
また、日本ではあまりメジャーではありませんが、ゲーム配信サービス「steem」というサービスがアメリカをはじめ、海外ではとても有名です。このサービス上でライトコインが決済手段として使えるようにもなりました。
手軽に決済できる通貨としてライトコインは着実に信頼を重ねています。
支持者が多い
仮想通貨がこれから続くかどうかを見極めるための一つの指標ととして、「今まで続いてきたか?」というのがあります。単純な話に聞こえるかもしれませんが、長く続いてきた通貨ほど、それだけ今まで大きな問題が発生していない、または乗り越えてきたので、これからも長く続くだろう、ということですね。
ライトコインは、ビットコインから派生した最初のコインで、比較的古くからあるために支持するコミュニティが育ってきました。
決済手段としてビットコインより取扱いやすい、ということで、仮想通貨ファンの間ではライトコインのやり取りも盛んです。また、ビットコインの価格変動があった時に、その一時的な避難先としてライトコインが選ばれることもあります。これも、支持者が多く、安定しているというイメージがあるからとも言えるでしょう。
開発者への信頼感が高い
リー氏は2017年12月に、ツイッターで「私が保有しているライトコインは全て売却し、寄付した」と発表しました。これは大量のライトコインを持っていることで発言がポジショントークになることを避けるためです。開発者のツイート一つで、価格が大きく変わる、なんてこともあるため、仮想通貨業界における開発者の発言は非常に重要視されます。
リー氏はこういった影響を避け、あくまでもフェアに、持続性のあるコイン開発を続けるためにこのような発表をした、とのことです。
今後の期待ポイント
2018年後半にはLitePalという新技術を導入することを発表しています。詳細はまだ明らかにされていませんが、今までよりもさらに速いスピードで取引することができたり、Bitcoin、Litecoin、PayPalまたはWestern Unionなど多様な支払い手段が可能になるサービスになる予定です。
こういった新しいサービスの詳細、そして使い勝手がさらに明らかになり、期待が高まればまたそれが価格に反映される可能性もあります。