イーサリアム
仮想通貨はビットコインだけではない
仮想通貨というとビットコインのイメージが強いかもしれませんが、仮想通貨は実はいろんな種類があり、取引されています。
ビットコイン以外の仮想通貨は「アルト(それ以外の)コイン」と呼ばれたりしますが、アルトコインの中でも特に有名で、ビットコインに次ぐ時価総額を維持しているのが「イーサリアム」です。
イーサリアムのすごいところ
イーサリアム(Ethereum)というのはそのプラットフォーム自体の名称で、仮想通貨の単位は「イーサ(Ether)」となります。
イーサリアムの特徴は、「契約」を扱うことができるところ。ビットコインはそもそもその主たる目的が「決済(資産の移動)」として作られていますが、イーサリアムは決済だけではなく、契約までできるような仕組みを持っています。そしてこの契約のことを、「スマートコントラクト」と呼びます。
「スマートコントラクト」とは?
イーサリアムのスマートコントラクト、これはその名の通り「スマート(賢く)」に「コントラクト(契約)する」という意味です。
スマートという意味はいろいろありますが、この場合は「自動的に、効率的に賢く」という意味が近いです。
自動販売機はスマートコントラクト
ちなみに、イーサリアムのスマートコントラクトはネットワーク上の自動契約ですが、実は私たちの日常生活にもスマートコントラクトはすでにあります。スマートコントラクトでよく挙げられる例が「自動販売機」です。
お金を入れると、飲み物が出てくる。一見当たり前のことですが、ここは厳密に言うと
・「飲み物を欲しい人が必要な金額を投入する」
↓
・「欲しい飲み物のボタンを押す」
の二つの契約条件が満たされた場合、自動的に
「飲み物を利用者に提供する」という契約が実行されます。
契約というと、つい紙の書類や電子データでのやり取りを想像しがちですが、こういった形の契約もあるのです。
スマコンでどんどん仕事を自動化
イーサリアム上で行われるこの「間に誰も入らず、自動的に行われる契約」、この情報は、改ざんが非常に困難なブロックチェーンで記録されているため、とても信頼性が高いとされています。
スマートコントラクトが活用され、契約が自動化されることで、様々な分野での仕事のコスト削減が期待されています。